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古城(グシク)春にして寒を残し 霊廟の白き壁 昔日に咽ぶ 琉球の英祖王大地に還りて 悠久に幾百年の過ぎなん 夕日落ちて 感を遺し 闇に見染めし 思い出る夢 崋山宏光 ぐしくはるにして かんをのこし れいびょうのしろきかべ せきじつにむせぶ りゅうきゅうのえいそおう だいちにかえりて ゆうきゅうにいくひゃくねんのすぎなん せきじつおちて かんをのこし やみにみそめし おもいいずるゆめ 崋山宏光 《琉球国英祖王大地に還りて 解説》:2009年4月3日、本土では桜の観頃のこの時期沖縄では例年だと若夏(うりずん)と呼ぶくらいに暖かな時期です。でも今年の天候はなんだか3月頃から冷気盛んな不順な日が多いように感じています。事実家にいても耳が冷たくなるのを感じるぐらい冷え冷えとしています。ひょっとして私だけなのかも知れませんが・・・?兎に角、本土ならこの時期の冷え込みは"花冷え”として歓迎ですね。しかし沖縄が冷え込むと暑さに期待して沖縄にやってくる観光のお客様が「なんだかな~」となってしまいます。そんな寒気を覚えながら浦添市にある琉球国英祖王のお墓"うらそえようどれ"へ参拝させていただきました。過去の惨い激戦で粉々になった墓稜も近年の修復で綺麗に復元適って偉大な王墓らしさを見ることができます。作者はその白い壁に浮き出始めた黒い滲みを見て眺めて、今日の寒さに掛けて現代社会の荒廃を憂えているであろう琉球王の嘆きを幾百年の時を遡って蘇えらせていただきました。王は私に語りかけてくれました。「余の夢、夕日落ちて闇となるが如く儚いものであった。」と・・・まっ!こう言った風な感じを少しでも嗅ぎ取っていただけると作者冥利尽きなしと思います。ありがとうございました。粗相半分!崋山宏光 画像をクリックすると拡大表示します! |
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3 年前
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